みなさん、こんにちは。
横浜市青葉区のfreee認定アドバイザー
税理士の宮澤です。

「失われた20年」という言葉に代表されるように、日本ではバブル崩壊以後、経済の閉塞感が続いています。最近は少子化もあり「人手不足」が深刻になっているようですが、私自身はいわゆる「就職氷河期」の年代であり、社会人になってからは「本当に大変な時代になったな」と思うことが多々あり複雑な思いです。

このような閉塞感を打破するために、政府から「新しい資本主義」が提唱されています。「成長と分配」の好循環を生み出すことにより、次なる成長の実現を目指すための施策が公表されています。その中でも注目したいのが、いわゆる「NISA」制度の見直しです。

現行の制度では非課税となる投資期間に上限がありますが、改正後は非課税期間が無期限となります。また、年間の非課税投資枠も拡大される見込みです。

政府としては、本格的な少子高齢化を迎えるにあたり、公的年金に頼らない資産の育成を後押しする意図があるようです。効率的に資産形成をするために是非活用したい制度ですが、公的年金に頼ることなく自助努力が求められているという側面もあるため、素直に喜べない部分もあるといえます。とはいえ、効率的な資産形成のためには検討に値する制度であるため、情報だけは入手しておくようにしましょう。

なお、既に「NISA」口座を持っている場合でも、新しい口座へ引き継ぐことが出来ない（別枠となる）ことが明らかになりました。したがって、新しい制度が始まる2024年よりも前（2023年中）に「NISA」を開始することを検討する場合は、開始の時期について慎重に判断する必要があります。

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